イベリコハムが示す、日本市場における品質・管理・食品安全の基準
~新年のご挨拶とギフトセットのご送付~
イベリコ豚インタープロフェッショナル協会(ASICI)は、欧州連合(European Union)の共同出資を受け、日本において情報発信・啓発プログラム 「Awaken Your Ibérico Sense」 を実施しています。本プログラムは現在2年目を迎え、イベリコハムに関する理解をさらに深めるとともに、その生産システムについて、正確で信頼性の高い情報提供を継続しています。
3年間にわたる本プログラムでは、地中海美食を代表する食材の一つであるイベリコハムの魅力を紹介する取り組みに加え、法制度、管理体制、品質基準および食品安全基準 についての説明に特に重点を置いています。これは、トレーサビリティ、透明性、信頼性 に対する要求水準が非常に高い日本市場において、本製品がいかに厳格な規制と管理のもとで生産されているかを明確に伝えることを目的としています。

※イベリコ豚インタープロフェッショナル協会
正式名称 ASICI(Asociacion Interprofesional del Cerdo Iberico)以下「ASICI」と表記
1. イベリコハムが「特別な食品」である理由
イベリコハムは、イベリア半島という特定の地域と密接に結びついた、世界的にも類を見ない食品です。その起源は、農村地域の牧草地や農地、畜産農家において、世代を超えて受け継がれてきた独自の生産モデルにあります。このモデルは、文化や伝統を基盤としながら、時代とともにイノベーションや新技術を価値創出の要素として取り入れてきました。
長年にわたり蓄積された知識と、自然の時間を尊重する姿勢が、最終的な品質を左右する重要な要素となっています。
この生産システムの中核を成すのが、イベリア半島原産のイベリコ豚です。イベリコ豚は、筋肉内に脂肪が浸透するという独自の遺伝的特性を持ち、その結果、深い赤色の肉質と特徴的な霜降りが生まれます。これにより、風味、食感、香りのいずれにおいても明確に区別される官能特性が生み出されます。イベリコ豚の飼料は、自然資源を基盤とし、厳格な管理のもとで与えられています。品種や飼育管理と並び、この飼料の内容はイベリコハムの分類における重要な基準の一つです。イベリコ豚の血統の純度(100%、75%、50%)と、飼料の種類(どんぐり〔ベジョータ〕、放牧+飼料、穀物飼料)の組み合わせにより、市場に流通するイベリコハムは4つのカテゴリーに
分類されています。
この分類制度は、業界の公式デジタル・トレーサビリティシステムである ÍTACA によって運用されています。ÍTACAでは、すべてのイベリコハムに対し、個別かつ唯一の識別番号を持つ封印(プレシント)の装着が義務付けられており、これにより製品が真正なイベリコハムであることが保証されるとともに、生産から流通までの全工程を追跡することが可能となっています。封印の色は製品カテゴリーを明確に示し、販売現場における正確な識別を容易にします。
この点について、ASICIのディレクターであるこの点に関し、ASICIのディレクター、ヘスス・ペレスは、次のように述べています。「イベリコハムは、王令4/2014 に定められた特定の品質基準によって規制されています。この法令は、製品がイベリコハムとして認められるために、生産の全工程で満たすべき品質要件を定めています。この法的枠組みにより、イベリコハムはトレーサビリティ、製品識別、管理の面で確かな保証を提供しています。」
消費者にとって、この仕組みは非常にシンプルで透明性の高いものです。ASICIのロゴが入った封印とその色を見るだけで、購入しようとしているイベリコハムのカテゴリーを正確に知ることができます。
2. 「時間」を原材料とする熟成思想
この品質基準では、イベリコハムの熟成期間についても明確に定められており、その期間は最低20か月から、条件によっては最長7年に及びます。この長期にわたる熟成は、単なる保存工程ではありません。温度・湿度・空気の流れを厳密に管理しながら行われる、品質を形成するための極めて重要な工程です。イベリコハムにおいては、「時間」そのものが、味や香り、食感を生み出すための不可欠な原材料の一つと考えられています。
3.品質管理、動物福祉、トレーサビリティ
イベリコハムの生産は、動物福祉、衛生管理、バイオセキュリティに関して非常に厳格な基準のもとで行われており、生産から流通に至る全工程で高い品質と食品安全性が確保されています。
この取り組みは、イベリア動物福祉認証(IBAW) によってさらに強化されています。
IBAWは、動物福祉とトレーサビリティに関する最良の実践に基づいて生産された製品であることを示す先進的な認証制度で、World Organisation for Animal Health(旧OIE)および
European Union の基準に準拠しています。併せて、デジタル管理システム ITACA(識別、トレーサビリティ、品質システム)は、欧州の「Farm to Fork(農場から食卓まで)が導入されており、
イベリコハムの原産地から最終製品に至るまでの完全なトレーサビリティを保証しています。
4. イベリコハム:栄養的特徴と感覚的表現
イベリコハムは、地中海食を象徴する食品であり、ヨーロッパの食文化遺産を代表する存在の一つです。文化的価値にとどまらず、良質なたんぱく質を豊富に含み、不飽和脂肪酸を主体としたバランスの取れた脂質構成を備えるなど、栄養面でも高く評価されています。これらは、長い時間をかけて行われる自然な生産と熟成の工程によって育まれた、イベリコハムならではの特性です。この工程を経て完成するイベリコハムは、独自の感覚的なアイデンティティを持ちます。
スライスはきめ細かく、しっとりとした食感を備え、赤身と筋肉内に浸透した脂肪とのバランスによって形づくられます。深い赤色の肉に、白く繊細な脂肪の筋が美しく入り、見た目の艶やかさに
加え、香りの複雑さと口中での余韻をもたらします。味わいは、甘味・塩味・熟成由来の旨みが調和した、力強くもバランスの取れたものです。特に第五の味覚である「うま味」が際立ち、長く持続する余韻が特徴です。
イベリコハムの魅力を最大限に引き出すためには、カット方法と提供方法が極めて重要で均一で薄くスライスし、赤身と脂肪の割合が適切に保たれた状態で、およそ24℃の温度で提供することが理想とされています。この温度帯は、香りの立ち上がりを促し、食感や味わいを正しく感じ取るのに最適です。
このような条件が整ってはじめて、イベリコハムは本来持つすべての魅力を余すところなく味わうことができるのです。
5. Awaken Your Iberico Sense:情報発信と国際的なポジショニング
「Awaken Your Iberico Sense」 は、欧州連合の資金による共同出資を受けて実施されている、
教育・情報提供・プロモーションを目的としたプログラムであり、国際市場におけるイベリコハムの理解向上を目的に設計されています。本プログラムでは、イベリコハムの美食的な魅力にとどまらず、品質、トレーサビリティ、食品安全性といった、ヨーロッパの生産モデルを特徴づける高い基準についても重点的に紹介しています。
本キャンペーンは、イベリコハムを唯一無二の高級食品として国際的に位置づけ、その認知度を高めるとともに、生産システム、法制度、他にはない特長について、正確で体系的な理解を提供することにあります。特に日本のように、品質や安全性に対する要求が高く、戦略的に重要な市場においては、この点が重視されています。
ASICIのヘスス・ペレスは「Awaken Your Ibérico Sense」を通じて、単なる製品プロモーションではなく、イベリコハムとは何か、どのように生産され、消費者にどのような保証を提供しているのかについて、明確で、検証され、信頼できる情報を届けたい。それは、品質、管理、食品安全性を基盤とするヨーロッパの生産モデルの価値を伝え、消費者の信頼を築くことと考えています。ASICIは、国際市場におけるイベリコハムのポジショニング強化を引き続き支援し、信頼、評価、そして長期的な価値の構築に貢献していきます。
■イベリコ豚インタープロフェッショナル協会について
イベリコ豚インタープロフェッショナル協会(ASICI)は1992年に設立され、1999年には、農業・漁業・食品省によって、農業食品部門のインタープロフェッショナル組織として正式に承認されました。ASICIは非営利団体であり、生産者(畜産農家)と加工・販売企業の両方を含む、畜産・食品バリューチェーンの様々な関係者を結集しています。
『今回お送りするギフトにつきまして』
日本のメディアの皆さまに、イベリコハムの世界観を多角的に感じていただける特別な
セットをご用意させていただきました。本セットは、イベリコハムの文化・背景・味わいを総合的に感じていただくためのものとなります。新年のご挨拶を兼ねて楽しみながらご利用いただければ幸いです。
(1)イベリコハムのブランドブック
ASICIが守り継ぐイベリコハムの歴史・文化・品質・サステナビリティを体系的にまとめ、日本市場で“正しく美しく伝えるための基準”を定めた公式ガイドラインです。
6つのテーマを軸に、ブランドの世界観・価値・メッセージを共有し、飲食業界・教育機関・メディアとの連携を深めるための指針となります。
(2)イベリコハム(試食用)
厳選されたイベリコ豚のスライス。芳醇な香りと深い旨みを堪能いただけます
(3)オリジナル2026年卓上カレンダー
イベリコハムをより魅力的に、美しく表現した写真を用いた特別デザイン
(4)オリジナルキャップ
イベリコハム文化を象徴するロゴをあしらった特製キャップ。イベントや取材時にも
使用可能です
(5)オリジナルトートバッグ
ギフティングセット専用に制作した、オリジナルデザインのトートバッグ
2026年日本国内における今後の展開について
ASICI日本国内プロジェクトでは、2026年は、以下の取り組みを通じてイベリコハムの
文化普及と理解促進を継続して参ります。
■イベリコハムレストランウィーク
ASICIは、東京と大阪の合計15のレストランの参加を得て、イベリコハムの正確な理解と食体験の幅を広げることを目的とした「イベリコハムレストランウィーク」を開催します。日本全国で活動する多様なレストラン(イタリアン、フレンチ、ビストロ、創作居酒屋、日本料理など)とパートナーシップを結び、新しい消費者との接点を拡大することを目指すイベントです。
【開催期間】 1月6日(月)~1月31日(土)予定
【参加店舗】 東京、大阪 計15店舗(各店舗2日間開催)
イタリアン、フレンチ、ビストロ、創作居酒屋、日本料理など
【主な内容】
・ハムカッターによるカット実演、お客様への試食提供
・飲食店オリジナルメニューへのトッピング
【実施目的】
・イベリコハムの文化的背景・品質・食べ方を日本の飲食店とともに発信
・ジャンル横断での新たなイベリコハムの魅力・可能性を創出
・日本の消費者へ「本物のイベリコハム」をより身近に体験する機会を提供
・食体験(五感)を通じて、ASICIが掲げる6つのテーマを普及
- Farm Trip(メディア向け視察研修プログラム)
ASICIが主催する「Fam Trip 2026」を通じて、参加者は以下の主要な場所を訪問し、イベリコハムの専門知識、文化的価値、生産背景について、現場での深い理解を得ることができます。
【期間】 2月2日(月)~2月7日(土)
【内容】
ASICIが主催する「Fam Trip 2026」では、イベリコハムの専門性・文化価値・生産背景を
現地で深く理解するため、以下の主要拠点を訪問いたします。
(1)農業・漁業・食料省(MAPA)訪問
参加者は、農業省当局者から、イベリコ豚由来製品が市場に出荷される前に受ける規制枠組みと厳格な公式管理について学ぶ機会を得ます。この訪問により、イベリコハムを規制する高い品質基準を理解し、確認することができます。
(2)エストレマドゥーラ州 デエサ(自然牧草地)および農園視察
どんぐり(ベジョータ)を中心とした自然放牧環境、デエサ保全とサステナビリティ、生態系と生産モデルの関係を学ぶ。イベリコ豚の育成が自然環境と密接に結びついた文化的農業であることを体感してもらう。
(3)ヘレス(Jerez)産業施設見学
生体から加工、熟成、検査までの工程を専門職人(マエストロ)が解説。塩漬け・乾燥・熟成庫管理など、品質を左右する重要工程を理解し、ITACAによる追跡管理がどのように運用されているかを現場で確認してもらう。
(4)セビリア 夕食・レセプション
スペインの食文化とホスピタリティを体感し、現地の行政・関係団体・生産者とのネットワーキングを図る公式交流の場。日本とASICI今後の協力関係強化を目的としたレセプション。
(5)セビリア市内観光(約2時間)
世界遺産や歴史地区に触れ、イベリコハムが根付くスペイン文化の背景を理解する。
地域文化への理解を深め、レストランや食文化の多様性を知ってもらう。
本視察は、イベリコハムの自然環境・伝統・技術・政府管理・文化を知っていただくことで
日本において正確で信頼性の高い情報発信を担っていただける専門家との理解共有を深める
現在、Fam Tripに取材協力いただけるメディア関係者を募集しております。
詳しくは下記「お問合せ担当者まで」連絡をください。
イベリコハムが持つ歴史、文化、そして自然環境とともに育まれる価値を、より多くの日本の皆さまへ正しく、美しく届けていくこと。それがASICI JAPANプロジェクトの揺るぎない使命です。2026年もASICIは日本市場への理解促進と文化交流の架け橋として、より豊かな体験と確かな情報をお届けして参ります。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
なお、この度お送りしたギフトは、イベリコハムの「本質的な価値」をより深く知っていただくための、メディアさま向け特別ギフトとなります。
【この件に関するお問い合わせ先】
イベリコ豚インタープロフェッショナル協会
国内広報担当 津金英樹(マーケットリンク)
東京都港区浜松町2-2-15 浜松町ダイヤビル2F
連絡先 090-2080-4898

