邦彦 野原

木彫が専門のビジュアルアーティスト

野原邦彦さんはこれまで、温かみと不思議さが組み合わさった作品により、二条城や上野の森美術館のようなスペースで展示を行ってきました。イベリコセンスが生まれた場所への旅の中、時間によって彫り刻まれたような風景とデエサで出会いました。バランス、方法、静寂に配慮するというものの見方に閃きを与える体験でした。

自然

風景はまるで動く彫刻のように映ったようです。セイヨウヒイラギガシ、日陰、大地… そしてイベリコ豚も自然の一部をなします。人工のものはありません。そこには自然、静けさ、バランスがありました。このような環境は野原さんに視覚的に語りかけただけではなく、感覚的にも語りかけました。全てにおいて形と存在感があります。自らの全ての作品に内包する特別な感性がデエサにありました。

味わい

野原さんはイベリコハムの味の中に深み、食感、そして舌の上に残り、スライスをもう一切れ取らずにはいられなくなる感覚を見い出しました。イベリコハムは五感を包み込む製品であり、さらにイベリコセンスというもう1つの新たな感覚を目覚めさせます。この食材を食べてみるという事は唯一無二の美食体験です。

時間

イベリコハムというものは作られるのではなく、かたちを変えていくものです。時間がそれぞれの原木を包み込んで熟成させ、味わうための正に宝石のようなものへと変えてゆきます。芸術と同様に、結果というものはリズムが程良ければ生まれてきます。早ければいいというものではありません。イベリコハムの場合、その品質が最高潮に達するまで何年も要します。それを待つというのが、本当に価値がある事なのです。

「イベリコハムの周りに人々は集まってきます。その味が場所、人々とその人の歩み、街との繋がりをもたらしてくれ、魅力あふれる場所へと連れて行ってくれます。それは楽しみであり、分かち合い、祝うものです。私は人生でこのような姿勢が大好きです。」

-邦彦 野原

木彫が専門のビジュアルアーティスト

サステナビリティ

この食材の製造には、生息環境、動物、手仕事が調和しながら共生しています。イベリコハムのアニマルウェルフェアは不可欠であり、事実、イベリコハムはアニマルウェルフェアの分野において先駆的な存在です。イベリコ豚の群れが自由に食事を摂取する環境にあるデエサは、その放牧期間においてドングリが育つ場所なのですが、このような場所が畜産活動に有利に働き、生態系のバランスに寄与します。

芸術

カットしたばかりのイベリコハムの色と食感は、まさに芸術そのものです。スライスは1枚1枚丁寧に削ぎ落され、修練と厳しい技術研究によってのみ習得される整然とした並べ方に従って盛り付けが行われます。濃い赤色や交雑脂肪の繊細な模様の光沢… イベリコハムの全てがインスピレーションと悦びなのです。

文化

イベリコ豚はその生産地において、人々の日常生活の中に存在します。何か特別な存在ではなく、分かち合いが行われるルーティーンの一部のようなものです。人々に寄り添って結び付け、特別な機会を飾ります。食卓にはイベリコハムの皿は決して欠かせません。このような人間味や温かさがこの食材を唯一無二のものにしています。

邦彦 野原

木彫が専門のビジュアルアーティスト

綾子 諏訪

コンセプチュアルガストロノミーのビジュアルアーティスト

能 吉田

1万人以上のフォロワーを有するシェフ

全てが活気づくところ:他にはない風景、伝統的な手仕事、そしてイベリコハムを美味しくするものを明らかにする美食提案を巡る旅

単に見たり食べたりするものではなく、感じるものなのです。